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執筆者の写真片山結愛を応援する会

聴覚障害は私の宝物。20歳の集いでのスピーチをご紹介いたします。





2024年。甲辰(きのえ・たつ)の年明け、片山結愛が一つの大役を果たしました。

 

 

地元、綾川町で開催された「綾川町 20歳(はたち)の集い」にて、男子ホッケー日本代表の川原大和さんと共に、「世界で活躍する20歳のメッセージ」と題したスピーチをさせて頂きました。


前田町長、川原大和さんと共に

 

今回は、年始のご挨拶に代えて、当日のスピーチの全文をご紹介いたします。



== 本日は、私達のためにこのような盛大な式を開いていただき、誠にありがとうございます。また、前田町長をはじめ多数のご来賓の方々にご臨席いただき、お祝いや激励の言葉などをいただきまして、心より御礼申し上げます。 現在、私は岡山の大学へ通い管理栄養士資格取得を目指しながら、聴覚障害者スポーツのデフバドミントン日本代表として、国内外の大会への出場、強化合宿への参加、デフバドミントン啓発活動に取り組んでいます。


私は生まれてすぐ感音性難聴と診断され、日常の生活は全く聞こえず、人工内耳と補聴器を装着しています。 小学3年生のときに地元のスポーツ少年団でバドミントンを始め、綾南中学校、高松西高校と健常者の中でバドミントンに打ち込んできましたが、高校三年生の時に恩師の勧めでデフバドミントンを始めました。 音のない世界でシャトルを追いかけ、打つということは、いままでとは違う難しさがありました。しかし、聞こえないからこその楽しさや達成感、やりがいに魅了され、このデフバドミントンへの転向後すぐ、日本代表を目指したいと思うようになりました。

2022年、大学1年時の初めての国内大会で優勝し、強化指定選手への内定をいただきました。その年のアジア大会でシングル、ダブルスともに銀メダル、今年ブラジルで行われた世界選手権、ダブルスでユースの部、金メダル、全年齢の部、銅メダルを獲得することができました。

今、私の目標は2025年東京で開催される、聴覚障害者スポーツ世界最高峰の大会であるデフリンピックで、金メダルを獲得すること、そして、同じような境遇の子供達に夢や希望を与えられるような選手になることです。東京デフリンピックまで残りの二年間努力をし、お世話になった皆様に、金メダルという結果で恩返しをしたいです。 この20年間、難聴という、外からは見えにくい障害を抱えながらも、多くの人達の支えのお陰でここまで成長することができました。いつも励まし合いながら共に歩んできた仲間たち、我が子のようにご指導くださった先生方、いつも近くで見守って下さった地域の方々、たくさんの愛情をそそいでくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、聴覚障害を持って生まれ、デフバドミントンに出会えたことが、わたしにとっては宝物だったと、今では胸をはって言うことができます。

これからも人との関わりを大切にし、社会の一員として責任をもち日々精進してまいります。今後ともご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。


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2024年は、2025東京デフリンピックへの出場をかけた選考会を控える、大事な1年となります。



当会も、彼女の活動を通じ、デフバドミントンひいてはデフスポーツの啓発の一助となれるよう、積極的に情報を発信して参りたいと思いますので、本年もどうぞ宜しくお願い致します。






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